野手でもゴン!巨人 WBCメキシコ代表獲得

[ 2010年1月7日 06:00 ]

 今季にリーグ4連覇と日本一連覇を目指す巨人が、昨季までパドレスに所属していたエドガー・ゴンザレス内野手(31)を獲得することが6日、分かった。同内野手は09年3月のWBCメキシコ代表で実績も十分。現有戦力の底上げと同時に若手に刺激を与えるための補強で、近日中にも正式発表される。

 常勝軍団を構築するため、内外野を守れるユーティリティープレーヤーを獲得する。ゴンザレスは本職は二塁ながら内野の全ポジション、さらに外野もこなせる守備力が売り。08年はパドレスのチームメートで右肩を故障した井口(現ロッテ)に代わり二塁を守り、111試合に出場して打率・277、7本塁打、33打点の成績も残した。昨年3月にはメキシコ代表としてWBCに出場。パドレスに所属する実弟のエイドリアンは昨年に40本塁打、99打点を挙げた左の大砲だが、自身も右の好打者として高い評価を受けている。

 ここ数年、巨人は外国人枠を争わせることで成功している。投手はゴンザレス、オビスポ、グライシンガー、クルーンら多数の主力級が在籍する一方、現時点で野手は李スンヨプのみ(ラミレスは日本人枠)。ゴンザレスが加入すれば近年は不本意な成績に終わっている大砲の危機感をあおることができる。ここ数年は二塁のレギュラーが不在で、原監督も「2009年がこうだったからといって2010年もこう、とは考えない」とチームのさらなる進化を求めており、脇谷、寺内ら若手内野手への刺激剤にもなる。

 今オフに投手ではメジャー帰りの小林、日本ハムからFA宣言した藤井らを補強した巨人。野手も実績ある助っ人を獲得し、V4を狙う態勢は着々と整いつつある。

 ◆エドガー・ゴンザレス(Edgar Gonzalez)1978年6月14日、米カリフォルニア州サンディエゴ出身の31歳。00年ドラフト30巡目でデビルレイズ(現レイズ)に入団。その後はレンジャーズ、ナショナルズ、マーリンズ、カージナルスと渡り歩き、07年オフにパドレスと契約。08年5月12日のカブス戦で待望のメジャーデビューを飾った。メジャー通算は193試合出場、打率・255、11本塁打、51打点、2盗塁。09年WBCメキシコ代表。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。

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2010年1月7日のニュース