大田 小笠原モデルグラブで三塁定位置獲る!

[ 2010年1月4日 06:00 ]

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 勝負の2年目を迎える巨人・大田泰示内野手(19)が3日、三塁の定位置獲りを誓った。

 「去年は毎日成長している実感があったし、今年は開幕1軍に入って(背番号)55を東京ドームで見せたい」。昨季は2軍でチームトップの17本塁打を放ちながら、1軍では1打席に終わった大田。真価が問われる今季。燃える材料はある。リーグ3連覇、日本一を達成しながら、原監督は「チームとしてはまだ70%の状態」と進化を求める。そのために今季も引き続きチームスローガンに「維新」を掲げる中、新たな挑戦として小笠原を一塁に回して若手を三塁で起用する構想も温めている。指揮官は08年に高卒2年目で遊撃の定位置を獲得した坂本に続く若手の台頭を強く望んでおり、大田も「そこに当てはまらないと。ライバルは多いけど頑張る」と力強く言い切った。

 そして、三塁のレギュラー獲得に向け、大田は克服すべき課題として2点を挙げた。

 (1)守備力向上 昨季2軍では三塁と遊撃で併用され23失策を記録。このため今オフは毎日1時間のノックを受けている。さらに今季からグラブを小笠原モデルに変更する。製作したミズノ関係者は「小笠原さんのものより指が1センチ長く、てのひらの部分も広い。去年はポジションを特化しないグラブだったが、今年は三塁に適している」と説明。

 (2)体重維持 ベスト体重が88キロの大田だが、昨季は夏場に86キロまで減少。「飛距離に影響する」と実感しただけに、パワーアップのためのウエートも継続中。その結果、現在は90キロ超と肉体改革も順調だ。

 「今年はやってやろうという気持ち」。闘志満々の大田がチームの維新への道を完成させる。

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2010年1月4日のニュース