西武大荒れ!片岡、交渉前にもう“越年宣言”

[ 2009年12月18日 06:00 ]

自主トレを行う西武・片岡

 14日の契約更改交渉で500万円アップの年俸1億1000万円を保留した3年連続盗塁王の西武・片岡易之内野手(26)が17日、24日に決まった2度目の交渉を前に早くも越年宣言した。

 「多分、次回もサインしない。WBCでのねぎらいの言葉もなかったし、盗塁王の価値が分かっていない。(交渉は)年越しです。戦います」
 クリスマスイブのプレゼントとはなりそうになかった。初交渉から3日が経過しても、球団への不満、不信感は募る一方。西武第2球場での自主トレを終えた片岡は興奮気味にまくし立てた。今季は3月のWBCで日本代表の連覇に貢献し、シーズンでも両リーグ最多の51盗塁でタイトルを獲得。しかし、打率・260から球団側の評価は「1番打者としてはこういう評価」と500万円の“微増”だった。
 一方で本塁打、打点の2冠を獲得した中村が8000万円アップしたことを挙げ「三瓶(中村)の本塁打と同じように、ファンは僕に盗塁を期待している。毎年、100盗塁以上しているのは西武くらいで、それを引っ張っているわけだから」と自負心をのぞかせた。
 チーム内には片岡だけでなく涌井、中島、細川ら主力選手の保留が続出。特にリーグトップの16勝を挙げ、先発投手最高の栄誉である沢村賞を獲得した涌井も「(この球団は)沢村賞の凄さを分かっていない」と憤慨。昨季は4年ぶりの日本一奪回でバラ色のオフとなったが、4位に低迷した今季は一転。大荒れとなってきた。

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2009年12月18日のニュース