日米7球団目…木田、日本ハム入り

[ 2009年11月27日 06:00 ]

日本ハム入りする木田

 ヤクルトから戦力外通告を受けた木田優夫投手(41)が日本ハムに入団することが26日、分かった。年俸は1000万円で、今季年俸4000万円から75%減と厳しい条件だが、木田が国内での現役続行を熱望したことから合意した。背番号は「42」に内定しており、27日にも球団が発表する見通し。日米6球団を渡り歩いてきた右腕が9年ぶりとなるパ・リーグで再出発する。

 木田がプロ23年目を“北の大地”で迎えることになった。この日、本紙の取材に対し「来年も野球をやらせてもらうチャンスを与えてくださったことに感謝しています」と日本ハムへの入団を認めた。背番号はヤクルトで07年から3年間つけていた「42」に内定。同番号はメジャーでは初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソンに敬意を表し97年以降は全球団で永久欠番となっており、元メジャーリーガーの右腕は「この番号を提示していただいたことにも感謝しています」と話した。
 条件面は今季年俸4000万円から75%減の1000万円となるもようだが、木田は現役続行を最優先し大幅減額にも同意した。今季2年ぶりにパ・リーグ優勝を果たした日本ハムは来季、退団確実のスウィーニー、FA宣言した藤井の先発2投手が欠ける見通しで、先発、中継ぎの両方をこなす上に経験豊富な木田の獲得を決断した。
 86年ドラフト1位で巨人に入団した木田は、オリックスを経て99年にFAでタイガースへ移籍。日本人8人目のメジャーリーガーとなった。その後、06年にヤクルトで国内復帰を果たし、リーグ4位の23ホールドを挙げるなど中継ぎで活躍したが、今季は30試合登板で3勝4敗、防御率5・54にとどまり、10月に戦力外通告を受けていた。
 木田にとって、日本ハムは日米7球団目となるが、札幌は小学校4年から3年間を過ごした土地。「そういう街でプレーできるかもしれないと思うと興奮している。強いチームだし、戦力が整っているので、負けないように頑張りたい」と話した。来季、巨人と楽天から白星を挙げれば、07年工藤(当時横浜)に続く史上2人目の13球団勝利となる。42歳を迎える来季もまだまだ挑戦し続ける。

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2009年11月27日のニュース