健在なり!来年で20年目の“ミスター社会人”

[ 2009年11月27日 10:21 ]

社会人野球日本選手権の決勝戦で安打を放つホンダの西郷泰之選手

 「ミスター社会人」は今年も健在だった。社会人野球のホンダに所属する37歳の西郷泰之が4番打者として都市対抗大会で優勝、先の日本選手権では準優勝に貢献した。

 185センチ、88キロと恵まれた体格から放たれる鋭い打球は年齢を感じさせない。日本選手権では2回戦まで1安打だけだったが、準々決勝では2点二塁打を含め3安打の固め打ち。準決勝では先制のソロ本塁打を放ち、大会の一塁手部門の優秀選手として表彰された。
 銀メダルを獲得した1996年のアトランタ五輪に出場するなど、長らく日本代表の中軸を務めた。昨年限りで休部した三菱ふそう川崎からホンダに移籍し、強烈な存在感で若手のいい手本になっている。「ユニホームにはすぐに慣れた。いい環境だし、元気な若い選手に負けず、僕もやっていきたい」と笑う。
 日本選手権決勝では延長十一回に三直で最後の打者となった。「課題は自分の中でしっかり克服する。もっとうまくなるという気持ちがなくなったら終わりだから」
 今後の目標は、現在13本で、あと1本まで迫った都市対抗での通算本塁打記録。「目指したい気持ちはある」。社会人20年目のシーズンに向けて飛躍を誓った。

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2009年11月27日のニュース