小林雅を巨人が欲しがるこれだけの理由

[ 2009年11月27日 09:25 ]

 小林雅の加入は巨人にとっても大きい。守護神クルーンは今オフに右ひじの手術を控えており、万全の状態で来季の開幕を迎えられるかは未知数。全盛期の球威ではないものの、実績のある右腕は代役の抑えを務めることも可能だ。また、来季は高橋尚がFA権を行使してのメジャー挑戦を表明。原監督はここ数年、左の中継ぎとして大車輪の活躍を見せている山口を先発に転向させたい希望を持っており、今月中旬には「山口の先発?山口に代わる誰かが出てきてくれないと難しい」と語っていた。小林雅が加入すれば、山口の先発転向というオプションも加わる。

 小林雅は現在、都内で週3~4日間トレーニングを行っている。移籍先については「向こう(米国)はしっかりしたオファー(メジャー契約)がなければ、日本でやりたい」と日本球界復帰の可能性を示唆。「12月10日前後くらいまでは体を動かして、その頃には来年のチームも決まっていると思う。やることはたくさんあると思うので、しっかりやっていきたい」と話していた。
 小林雅と正式な入団交渉は12月になるもよう。クルーン、M・中村、豊田に、日本人では歴代4位の日米通算233セーブを誇る右腕が加われば、通算644セーブの“守護神カルテット”が形成される。リーグ4連覇と2年連続日本一へ、補強にも抜かりはない。

 ◆小林 雅英(こばやし・まさひで)1974年(昭49)5月24日、山梨県生まれの35歳。都留―日体大―東京ガスを経て98年ドラフト1位(逆指名)でロッテに入団。2年目から中継ぎに転向し、抑えとして定着。05年に29セーブで最多セーブのタイトル獲得。07年オフにFAで、2年総額625万ドル(約6億8100万円=当時)でインディアンスに移籍。今季途中にイ軍を解雇された。メジャー通算67試合登板で、4勝5敗6セーブ、防御率5・10。1メートル83、89キロ。右投げ右打ち。

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2009年11月27日のニュース