どうするソフトバンク 右の先発、高齢化する主力

[ 2009年11月27日 07:34 ]

 ソフトバンクは今季も終盤に失速した。チームの完投数はリーグ最少の11。日程に余裕のある交流戦で優勝しながら、6連戦の続いた夏場以降に苦しんだのは先発陣の層の薄さと無縁ではない。

 15勝した杉内が1人で10個の貯金をつくった一方で、左ひじを痛めた和田は自己最低の4勝。新垣は5月10日に2軍落ちしたまま未勝利に終わり、右肩のリハビリを続ける斉藤は2年連続で登板すらできなかった。2005年に計56勝を挙げた「4本柱」の復活を前提にすることはできない。
 特に右投手の駒不足は否めない。来日2年目で11勝を挙げたホールトンを除けば、シーズンを通じて長い回を任せられる投手が不在だった。フリーエージェント(FA)宣言選手に右の先発がいないこともあり、新外国人投手を含め新たな補強には消極的。ドラフトも高校生中心だった。今季は先発で勝てなかった大場、即戦力といわれながら1年目は登板1試合に終わった巽ら若手に掛かる期待は大きい。秋山監督は秋季キャンプで「横一線。選手同士が競争してほしい」と呼び掛けた。
 世代交代が必要なのは野手も同じだ。小久保は38歳、松中は36歳で来季の開幕を迎える。WBC韓国代表の李机浩(イ・ボムホ)の加入で中軸が厚みを増すのは好材料。打率2割5分9厘に沈んだ川崎、2度の骨折で46試合の出場にとどまった松田は心機一転の1年となる。

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2009年11月27日のニュース