巨人“1年勝負”!大田に1軍定着厳命

[ 2009年1月16日 06:00 ]

滝鼻卓雄オーナーの話を真剣に聞く原辰徳監督

 巨人のスタッフミーティングが15日、都内ホテルで行われ、滝鼻卓雄オーナー(69)が冒頭のあいさつで“1年勝負”を強調。ドラフト1位ルーキー大田(東海大相模)にも1軍定着を厳命した。

 張り詰めた雰囲気の中、滝鼻オーナーは原監督ら1、2軍の首脳陣を前に「今年は球団創設75年。重みを感じる必要がある。ゲームの指揮や選手の起用を通じてチームの“縄”になれ」と訓示。さらに「勝負の任期は1年。1シーズンで燃焼し尽くして、得たものを明日に向かって撃て」と熱く語った。

 また、大田には「2年かけて一人前ではなく、1年で1軍に定着するくらいのガッツを持たないと。競争は激しい」とゲキ。原監督も「プロの野球選手としてどういうものを見せてくれるか私も楽しみ。チャンスはある」と期待を込めた。

 その大田はキャンプでは若手中心のB班スタートが決定。指揮官はWBCで小笠原が抜ける期間は三塁を争わせる構えだが「ライバルはたくさんいる」とキャンプ前半でのアピールが1軍切符につながるとした。

 「横一線のスタート。リーグ3連覇に向かうのは活力だが、線を引いて新たに5連覇を目指す」と原監督。新人からベテランまで競争意識を植え付け“1年勝負”に挑む。

 ≪ベテラン中心組に坂本、脇谷、亀井も≫スタッフミーティングではABC3班の振り分けが決定した。キャンプ序盤から投内連係などチームプレーを行うため、ベテラン中心のA組に坂本、脇谷、亀井の若手3選手も入った。原監督は「人数のバランスがあるから」と説明。紅白戦は2月14、15日に行うことも決まり、19日に西武、24日に広島と練習試合も組んだ。17日からは1、2軍に分かれる。夜間練習は強制せず、個々の判断に任せる。WBCの日本代表合宿がサンマリン球場で行われるため、後半は2軍が4年ぶりに清武球場を使用。また、臨時コーチとして川口和久氏らが参加することも確認された。

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2009年1月16日のニュース