渡辺監督「中継ぎ投手に完ぺきにやられた」

[ 2008年11月3日 06:00 ]

 【西武2―3巨人】敗戦のショックは想像以上に大きかった。渡辺監督は悔しさを押し殺しながら会見場に現れた。

 「向こうの中継ぎ投手に完ぺきにやられた。こっちがしのいでいるうちに点を取りたかったんだけど。連打を許してくれなかった」
 先発の帆足は粘りの投球を見せたが、制球に苦しみ5回1失点で降板させた。6回から大沼を投入したが、いきなり坂本にフルカウントから右前打。「大沼は球を置きにいって、自分の腕じゃなかった」と指揮官が振り返ったように、1死二塁からは2球目、ど真ん中のフォークを亀井にいとも簡単に右翼線へ同点二塁打された。帆足を早めに降板させたことで、継投は前倒しに。延長も見えた9回はシーズン終盤から状態が上がらない岡本真を持っていくしかなく、1死からラミレスにサヨナラ被弾した。日本ハムとのCS第2ステージは全試合大差で露呈しなかった中継ぎ陣の層の薄さが、大一番で出てしまった。
 一方、打線は巨人の中継ぎ、西村健、越智の前に走者を出すことができずわずか3安打。重症なのは4番の中村だ。6回2死一、二塁で三ゴロなど2戦で計8打数無安打に抑えられ「インコースの厳しいところにくるのは分かっているんだけど」と厳しい表情。渡辺監督も「当たってるのは中島ぐらい。厳しい状況」と唇をかんだ。
 敵地で1勝1敗。4日からは本拠地・西武ドームで3連戦を迎える。指揮官は「このメンバーでやるしかないから」と語気を強めたが、不振だったラミレスを勢いづけてしまったのは何よりの誤算だった。

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2008年11月3日のニュース