岩隈が沢村賞を初受賞 楽天からは初選出

[ 2008年11月3日 17:10 ]

「沢村賞」を受賞し、笑顔で記者会見に臨む楽天の岩隈

 プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会が3日、東京都内で開かれ、21勝を挙げてパ・リーグの最多勝に輝いた楽天の岩隈久志投手(27)が満場一致で選出され、初受賞した。楽天からの受賞者は初めて。

 今季の岩隈は28試合に登板し、1985年の佐藤義則(阪急=現オリックス)以来で23年ぶりの21勝(4敗)をマーク。防御率1・87、勝率8割4分(最優秀投手)のタイトルも獲得した。
 同賞は先発完投型の本格派投手が対象。選考基準は15勝、防御率2・50、200投球回、10完投、150奪三振、登板25試合、勝率6割の7項目。岩隈は完投数(5)以外の六つをクリアした。
 すべての項目をクリアした日本ハムのダルビッシュ有投手(22)との同時受賞も検討されたが、選考委員長を務めた土橋正幸氏(元日本ハム監督)は「記録的にも内容的にも満場一致だった」と説明した。

 ▼岩隈久志投手の話 投手にとって最高の賞をいただき光栄。取れるとは思っていなかった。自分の野球人生の中で、今年が一番いい年だったと思う。防御率が1点台で終われたのがすごかった。ダルビッシュがいたから、いい争いができた。

 ▼「沢村賞」選考委員会・土橋正幸委員長(元日本ハム監督)の話 記録的にも内容的にも満場一致だった。完投は今は減る流れにある。その中でも200イニング以上を投げて3本しか本塁打を打たれていない。5位のチームで健闘したことも評価できる。

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2008年11月3日のニュース