ダル無四球完投“タカ狩り”4勝目

[ 2008年4月18日 20:57 ]

柴原を三振に仕留め、完投4勝目に雄叫びを上げるダルビッシュ

 【日3―1ソ】日本ハムのダルビッシュが3安打無四球の完投で4勝目。1回に1点を失ったが、その後は全く危なげなかった。打線は同点の7回にスレッジの5号ソロで勝ち越した。ソフトバンクは先制したが、杉内が勝負どころの終盤に崩れた。

 ≪「リードされている方が楽」≫1回に1点を失い、今季5試合目で初めてリードを許した。だが、日本ハム・ダルビッシュは9回まであっさりと投げ切った。「リードされている方が楽。この後を抑えればいいと思った」と淡々と振り返った。
 2回からは打たせて取り、終盤は力強さが加わり、三振を積み重ねた。7回に勝ち越し本塁打を放ったスレッジは「意地の一発。何としてもダルビッシュを助けたかった」。
 勝ち越した瞬間に勝利を確信したという右腕は9回を3安打無四球で10奪三振。103球で2試合連続完投勝利を挙げ、チームの連敗を3で止めた。「結果は見ての通り。悪くなかった」と話した。
 この日の杉内に加え、ロッテ・小林宏、楽天・岩隈にも投げ勝っている。西武・涌井とは9回まで無失点の投げ合いを演じた。各球団のエースと投げ合い、リーグトップの4勝目で防御率は0・42。「エース級相手に勝つのが僕の仕事。勝つ自信はあるし、これからも勝っていきます」。貫禄たっぷりの21歳は堂々としていた。

 ≪王監督ポツリ「打つ方の責任だ」≫ソフトバンクは2試合連続で1点どまりに終わった。先発投手の好投を見殺しにする試合展開が続き、王監督は「投手は悪くない。いくら相手がいいとはいえ、打つ方の責任だ」とつぶやいた。
 1回に先頭の川崎が安打で出塁。失策も絡んで先制点を奪った。ダルビッシュに畳み掛ける好機だったが、なおも1死一塁で松中、小久保が凡退。2回以降はわずか1安打に抑えられた。小久保は「打線に元気があっても、ダルビッシュを打つことは難しい」と認めた。
 3日の今季初対戦では5回まで無安打に抑えられ、この日もわずか3安打。球界屈指の右腕攻略の糸口を見いだせないでいる。王監督は「自分の打撃と相手の投球を照らし合わせて考えないと。これから先も当たるんだから」と打線の奮起を促した。

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2008年4月18日のニュース