清武代表「上原よく我慢した」でも全力慰留

[ 2008年4月8日 06:00 ]

 巨人の清武英利球団代表(57)は実行委員会に出席後、今オフにFA権を行使し米国移籍を事実上明かした上原について言及。まず最初に「10年間(FA権を)獲るまでよく我慢した。僕としては(巨人で)投げ続けてくれたことに敬意を表したい」と語った。

 清武代表は米国移籍を目標としてきた上原との交渉役を3年以上にわたって務めてきた。代表に就任した04年オフにはポスティング・システム(入札制度)の行使を直訴してきた上原との契約更改交渉が難航。契約更改は05年2月にずれ込んだ。そして同年12月、数度にわたる会談での説得が実り、上原は「“ポスティングを使うことはしません”と代表と約束しました」と同制度での移籍を断念したことを明言した。
 もちろん球団は残留を要請する。清武代表は「(シーズンを)戦っている最中にその(FAの)話が出て、あれこれなるのはお互い本意じゃないでしょう」と今季終了後に会談を行う予定だ。
 昨オフ、球団は中日からFA宣言した福留を米国に流出させないため、大型資金を用意して獲得に乗り出した。今春、2億5000万円を投じ、東京ドームのベンチ裏の施設をメジャー球団並みに改造するなどハード面も充実させた。今回も清武代表は「日本球界を守るために、巨人軍に残ってくれという話をして引き留めたい」と全力で慰留交渉に臨む。

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2008年4月8日のニュース