涌井、分析と収穫の6回4失点

[ 2008年3月7日 16:06 ]

 【オ5―西5】西武の涌井はオープン戦初登板で6回を7安打4失点。尻上がりに調子を上げたものの、序盤は甘く入った球を狙われた。オリックスのカブレラは1回に左中間へ2ラン。低めの変化球を力で運び、好調を印象づけた。

 左中間スタンドに消えたカブレラの大飛球にも、西武・涌井は「やっぱり低めが好きなんだ」と冷静に確認したという。
 オープン戦初登板の一回、元同僚に低めの変化球を豪快に運ばれたが、昨年の最多勝男にとっては開幕カードの「新戦力チェック」だ。「オープン戦は打たれていい場所。公式戦で打たれなければ」ときっぱり言う。2、3打席目は高めを攻め続けて三ゴロ、三振。浜中にはスライダーを多投して2三振を奪った。
 6回で7安打を浴びて4失点。「ちょっと打たれすぎかなと思います」と苦笑いしたが、しっかりと戦力分析しただけでなく、ほかにも収穫があった。北京五輪予選に一緒に出場した小林宏(ロッテ)の決め球を参考に、キャンプから磨いてきた高速スライダーで面白いようにストライクを奪った。三回には村松、ラロッカを翻弄して三振を奪った。
 対抗馬もなく、4年目で初の開幕投手の座は間違いない。「オリックスは、カブレラが入って本塁打は増えるけど、弱いところも見えました」と涌井は胸を張る。開幕戦を頭に思い描いているようだった。

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2008年3月7日のニュース