27年目?関係ねぇ!工藤ローテ渡さん

[ 2008年1月24日 06:00 ]

「若い人たちには負けたくない」とウエートトレーニングに励む工藤

 横浜・工藤が沖縄・宜野湾で行った自主トレを公開。今季で楽天・野村監督を抜き、現役最年長記録となる27年目のシーズンを迎える44歳左腕は「27年目も1年目も関係ない。若手に負けるつもりはない」と先発ローテーションの座を懸け“ガチンコ勝負”を叩きつけた。

 自信の裏付けは豊富な練習量だ。工藤の哲学はプロ入り当時から一貫している。「西武に入ってオレより素質のある選手をたくさん見てきた。ここまでできたのは投球フォームを変えずに誰よりも考えて練習したからだと思う」。20日まで高宮、秦らと米アリゾナで行った自主トレでは20歳以上離れている若手がおう吐したメニューも「質、量と考えていた半分も消化できなかった」と平然とこなした。
 この日は200球を超えるキャッチボールの後、約1時間のウエートトレ。昨年10月に手術した左ひじの可動域は60度から110度まで広がるなど経過は順調で、3月の実戦登板を目指す。「オープン戦がダメなら落ちていく。妥協したくない」。危機感を口にする工藤が限界まで自分を追い込む。

 <V置き土産にメジャー>メジャー挑戦を公言している工藤は「ベイスターズで“もういいよ”と言われたら次は(国内は)ないと思っている。その次はチャレンジしたい」と横浜退団後に渡米する決意を口にした。「向こうはウエートトレーニング一つでも器具や施設がしっかりしている。米国のシステムを勉強して日本の野球に還元できれば」。あくまで優勝を置き土産に夢舞台に挑む。

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2008年1月24日のニュース