荒れる春場所の主役、新入幕の尊富士が9連勝 三役初挑戦で小結の阿炎を一気に押し出す

[ 2024年3月18日 17:44 ]

大相撲春場所9日目 ( 2024年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所9日目>阿炎(左)を押し出した尊富士(撮影・井垣 忠夫)
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 新入幕の東前頭17枚目・尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)は三役初挑戦で東小結・阿炎(29=錣山部屋)を押し出し、初日から9連勝で引き続き単独トップを走っている。

 立ち合いは左前まわしをさぐるような動きを見せたものの果たせず。それでも阿炎のもろ手突きをものともせず、前に出る。上体が浮き上がった相手を最後は左おっつけでグイッと押し出した。

 新入幕の初日から9連勝は2011年5月の技量審査場所の魁聖以来13年ぶり。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降では初日から11連勝した大鵬(1960年初場所)、9連勝の初代佐田の海(1980年九州場所)と魁聖に続いて4人目となる。

 過去の3例はいずれも横綱が全勝で並走していた。大鵬の60年初場所は栃錦が12連勝まで伸ばし、最終的に14勝1敗で優勝。佐田の海の80年九州場所は輪島が13連勝まで伸ばし、最終的に14勝1敗で優勝。魁聖の11年技量審査場所は白鵬が12連勝まで伸ばし、最終的に13勝2敗で優勝した。新入幕が無敗のまま単独先頭を走るのは初めてのケースだ。

 “荒れる春場所”の主役である尊富士は10日目に、ざんばら髪の注目力士で8勝1敗と好調の西前頭5枚目・大の里(23=二所ノ関)と対戦する。注目の一番だ。

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