関学大 宿敵立命大への挑戦権獲得、甲子園ボウルへ雪辱誓う

[ 2019年11月24日 13:51 ]

アメリカンフットボール 甲子園ボウル西日本代表校決定トーナメント準決勝   関学大26―7神戸大 ( 2019年11月24日    万博記念競技場 )

<関学大・神戸大>第1Q、TDを決める関学大RB三宅=中央(撮影・奥 調)
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 強い関学大が宿敵への挑戦権を得た。リーグ戦で2点差勝利と苦しんだ神大との準決勝。オフェンスが奮起し、先に試合の主導権を握った。

 第1Q最初のシリーズ。ダウン更新へ長い距離を残した場面で、QB奥野耕世(3年)が真価を発揮する。自陣49ヤードから右へロールアウトし、走りながらの46ヤードパスをWR阿部拓朗(4年)に通す。チームで最も信頼できるホットラインが開通し、攻撃にリズムが生まれた。エースRB三宅昂輝(3年)が直後にTDラン。ディフェンスも続くシリーズでダウン更新を許さず、攻守ともに学生王者がペースをつかんだ。

 同じ場所で戦ったリーグ最終節(10日)。立命大に完敗を喫してから、過酷な4連戦は始まった。16日は福岡まで移動して2回戦の西南学院大戦。順当勝ちとはいえ、終盤まで食い下がられて、なかなか主力を温存できなかった。「えげつない試練やで。けど、これを乗り越えんと。2回連続で(立命大に)やられるわけにいかん」。試合後、鳥内秀晃監督は、選手、特に4年生の奮起を望んだ。

 今季限りで退任する闘将の一言は重い。低調な試合が続いた学生王者は、ここにきて甦った。前半にファンブルで2度ターンーバーした神大に対し、反則やミスなしで確実にドライブを進めていく。終わってみれば圧勝。決戦へ、心技体が整った。

 QB奥野は第2Qの途中からベンチへ。青写真通りの試合運びで、4年連続の聖地へリーチをかけた。「名勝負数え唄」のキックオフは1週間後。2年ぶりの「下克上甲子園」は決して夢物語ではない。

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2019年11月24日のニュース