羽生結弦「勝つことに意味がある」GPファイナルで打倒チェン必ず

[ 2019年11月24日 11:22 ]

<NHK杯最終日>エキシビション、オープニングに登場した羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 フィギュアスケートのGPシリーズ第6戦・NHK杯で3年ぶり4度目の優勝を飾った男子の羽生結弦(ANA)が競技から一夜明けた24日、取材に応じた。昨季世界選手権金メダルで合計323・42点の世界最高得点を保持するネーサン・チェン(米国)を、GPファイナル(12月5日開幕、イタリア・トリノ)で撃破することを誓った。

 「ファイナルはネーサン選手との戦いとしか思っていない。勝ちたい。勝つことに意味がある」

 昨季の世界選手権では世界新をマークしたチェンに敗れて、銀メダルに終わった。「勝ちたい。結果って大事なもの。記憶には残っているかもだけど、記録には残らない。それじゃ意味がない」。銀色の輝きでは満足できない。黄金の頂こそが、自らが目指す場所と考えている。

 今季3戦、けがなく3連勝を飾った。直接対決はしていないが、今季のGP2戦では、羽生がともにチェンを得点で上回った。「ネーサン選手はこんなもんじゃないと、すごく分かっている。彼のベストと戦いたい」。4回転ルッツも練習しているが、「できるよ、とは言える。(ファイナルで入れるかどうか)それを言うのは、野球で先発ピッチャー誰って言うのと変わらない」とファイナルへの戦略は、笑ってはぐらかした。

 2週後の大一番。トレーニング、移動、体への負担は大きいが、大きな手応えが羽生にはある。「ピークは意識したわけじゃないけど、結果的にちょうどよくファイナルに合う感覚がしている」。17年は右足首負傷で進出できず、18年は権利を得ながら出場できなかったシーズン前半の世界一決定戦。最強のライバルを明確に意識し、たぎる羽生が3年ぶりのV奪回に突き進む。

続きを表示

この記事のフォト

2019年11月24日のニュース