神戸製鋼ミスミスで今季初黒星 SO清水が易しいPGポストに当て逆転勝ち逃す

[ 2018年11月17日 16:34 ]

ラグビー・トップリーグカップ戦第2節C組   神戸製鋼22―24クボタ ( 2018年11月17日    キンチョウスタジアム )

<クボタ・神戸製鋼>ノーサイド寸前、逆転PGを失敗する神戸製鋼・清水晶(撮影・成瀬 徹)
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 ラグビー・トップリーグのカップ戦第2節があり、神戸製鋼はクボタに22―24で敗れ、リーグ戦を含めて今季初黒星を喫した。

 ハンドリングミス、パスミス、判断ミス、不用意な反則…。ミスというミスを重ねたあげく、最後もミスに泣いた。敵陣深く攻め込んだ後半40分過ぎ。真正面で反則を得たが、SHエリスはPGを選択せずにすぐに攻撃に移った。その後再び、反則をもらって事なきを得たかに思われたが、SO清水が正面右よりの易しい角度をポストに当てて外した。

 2点を追う場面で、PGの3点が入っていれば、“サヨナラ逆転勝ち”をしていた。最初の反則でPGを選択しなかったエリスは、「正直に言うと、3点差だと思っていた」と、名手らしからぬポカをしたことを打ち明けた。キックを失敗した清水は「僕が入って負けてしまった。フォワードもバックスもミスが多かった。全体の司令塔としての責任」と肩を落とした。

 この一連のプレーの直前、神戸製鋼は中央ライン付近でもらった反則で、SHエリスがタッチラインに蹴り出していた。それまではSO清水がタッチキックを務めていたが、ゲームの最終盤でスイッチした。sOでは今季初先発の清水は「それまでにノータッチ(のミスキック)をしていたのと、僕は風下のキックに弱いので。エリスに“頼むわ”とお願いをしたら、“任せろ”と」と振り返った。もしかしたら、積もったマイナスイメージが最後のPGに影響したのかもしれない。

 チームに勢いがあったのは、早々と2トライを挙げた前半10分まで。ミスがあったとはいえ、試合全体を見れば、クボタが接点で勝っていたのは事実だった。ディロンヘッドコーチは「ショックとして受け止めて今後の成長につなげたい」と深刻な表情。痛恨の1敗を、12月に始まるリーグ戦決勝トーナメントの反省材料にしたい。

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