稲森、思い出の地で躍動2位 小学校時代に2時間かけて観戦

[ 2018年11月17日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第2日 ( 2018年11月16日    宮崎県フェニックスCC=7027ヤード、パー71 )

18番、第3打を放つ稲森(撮影・白鳥 佳樹)
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 稲森佑貴(24=フリー)が4バーディー、1ボギーの68で回り、通算7アンダーで2位の好位置をキープした。初優勝した10月の日本オープン以来の2勝目を狙う。単独首位は67をマークしたエミリアノ・グリジョ(26=アルゼンチン)の通算8アンダー。松山英樹(26=LEXUS)は69で回り、通算1アンダーの33位につけた。

 雨が降る前の前半9ホールで3つスコアを伸ばし、後半はイーブンパーでフィニッシュ。予想外に冷え込む中、スイングの感覚を重視し、半袖のままプレーした稲森は「前半で伸ばすことができてよかった。ピンチらしいピンチはなかった」と振り返った。

 7番でグリーン右手前バンカーから1・5メートルにつけると、9番パー4ではピンまで174ヤードの第2打を7Iで80センチにピタリ。13番パー4でも残り130ヤードの2打目をPWで80センチに寄せるなど、アイアンショットがさえた。

 鹿児島出身の24歳。小6の時に自宅から車で2時間かけ、この大会を観戦に訪れたことがある。ウッズがプレーオフに敗れて大会3連覇を逃した06年で、「ミスをしてイライラしていて、“タイガーでも怒るんだ”と思った」と笑う。そんな思い出の大会で、優勝争いを演じている。

 現在賞金ランクは3位。首位の今平とは約4800万円の差があるが、今大会の優勝賞金4000万円を加算すれば、一気に賞金王争いに加わることができる。「残り試合は少ないので、頑張るだけ」。大逆転での賞金王戴冠のためにも、まずは2勝目をつかみ取る。

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2018年11月17日のニュース