真夕、12年目でシード陥落 本人は前向き「また一から取り組める」

[ 2018年11月17日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 大王製紙エリエール・レディスオープン第2日 ( 2018年11月16日    愛媛県エリエールGC松山=6525ヤード、パー72 )

9番、キャディーにボールを渡す服部(撮影・井垣 忠夫)
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 賞金ランク82位からの逆転賞金シード獲得を目指した服部真夕(30=朝日インテック)は73とスコアを落とし、通算イーブンパーの67位で予選落ち。08年から11年間、守り続けてきたシード権を失った。服部ら決勝ラウンドに進出できなかった9人が、無念のシード陥落となった。有村智恵(30=日本HP)が通算12アンダーで首位を死守。アマチュアの上野菜々子(18=大阪・東海大大阪仰星高3年)ら2人が1打差で続いている。

 逆転賞金シード獲得には今大会での優勝が絶対条件だった。トップ10入りが一度もなかった今季、それは奇跡を意味する。人生初のシード落ちにも服部は淡々としていた。

 「守らなきゃいけないっていうのがずっとあったので、こういうふうに1回途切れて、また、何か一からゴルフに取り組めるのかな」

 07年のプロテストでトップ合格を果たし、その特典で得たわずか12試合の出場で賞金シードを獲得した。12年には7000万円余を稼いで賞金ランクは初のトップ10入り。通算5勝を挙げるなど、次代を担うスター候補の筆頭だったが、14年シーズンの終盤からアプローチイップスという病が頻繁に顔を出すようになり、12年には86・5438(9位)だったパーセーブ率が今季は79・8039(77位)に。この2日間もイーブンパーでしのぐのがやっと。不安を抱えながらのゴルフでは優勝は遠かった。

 それでも服部は前を向く。今年5月にはイ・ボミらを育てた韓国の名伯楽チェ・ボムス氏に弟子入り。5年の長きにわたって苦しめられてきた病克服に、ようやく光明をみいだしたという。「これだけイップスが続いているので時間はかかるんですけど、少しずつ寄る可能性が高くなってきたのかなって。私にはメチャクチャ大きい」。黄金世代など若手の台頭は待ったなし。2週後には初体験のツアー予選会も控える。立ち止まると居場所を失う厳しい時代。服部は報道陣の前で最後に「いろんなことに挑戦したい。山ごもり、やりましょうか」と笑った。

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2018年11月17日のニュース