2大会連続メダルならず涙も 小野塚 恐怖心乗り越え「大きなステップになった」

[ 2018年2月20日 12:33 ]

<平昌冬季五輪・スキー女子ハーフパイプ決勝>5位に終わり涙を流す小野塚彩那
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 平昌冬季五輪は20日、フリースタイルスキー女子ハーフパイプ(HP)決勝が行われ、日本女子勢で唯一決勝に進んだ小野塚彩那(29=石打丸山ク)は、最終3回目に82・20点をマークしたものの5位。ソチ五輪の銅メダルに続く2大会連続となるメダル獲得はならなかった。

 2回目、冒頭の横2回転半でスキー板がリップ(壁の最も高い位置の角)に引っ掛かったものの、立て直して演技を続行。1回目から得点を伸ばし「思い切って」3回目に臨み、さらに得点を上積みしたがメダルは遠かった。

 その3本目、昨年12月に米国でのW杯で頭部を強打し、脳震とうを起こした技にトライしたが「恐怖心も出てしまった」と小野塚。それでも「その中でベストを尽くしましたし、点数も上がった。しっかりと受け止めたい」と涙しながら達成感ものぞかせた。

 上位3人は90点台のハイレベルな争い。「食いついていけるかというところだったが、そういう意味ではもう少しだった」と反省も。ただ、恐怖と戦いながらも大技にトライしたことで「克服できたのは大きなステップになった。練習してきたことをやらずに終わるのは悔しかったのでそれが出せたと思う」。2度目の夢舞台を終え、最後は「オリンピックはオリンピックだなって感じはありますね」と笑顔で締めくくった。

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