宮原 SPはV候補メドベージェワの次「気持ちを強く持つ」

[ 2018年2月20日 05:30 ]

平昌冬季五輪 フィギュアスケート女子

SPの滑走順抽選に臨む(右から)宮原、ベドベージェワ、ザギトワ(撮影・小海途 良幹)
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 21日のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)の滑走順が19日に決まり、宮原知子(19=関大)は26番目になった。世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ(18=個人資格のロシア選手)に続いての登場。坂本花織(17=シスメックス)は19番目となった。アイスダンスのショートダンス(SD)に出場した村元哉中(かな、24)・クリス・リード(28=ともに木下グループ)は63・41点の15位で20日のフリーに進んだ。

 最初の難関だ。女子SPで宮原は、世界選手権2連覇中のメドベージェワの直後の26番目に登場することが決まった。11日の団体戦女子SPで世界最高の81・06点を出したばかりのV候補。会場を盛り上げた後というやりにくい状況が生まれるかもしれない。全日本選手権4連覇のエースは「気持ちを強く持つことです」と警戒を強めた。

 滑走順は、世界ランキング順にクジを引いて決定した。メドベージェワ、オズモンド(カナダ)、ソツコワ(個人資格のロシア選手)の後に、世界4位の宮原は抽選をした。

 滑る順番は、演技を左右しかねない要素。男子SPでの波乱は記憶に新しいところだ。25番目の羽生が、首位に立つ会心の演技をして大歓声に包まれた。その余韻が残った中で26番目に出たネーサン・チェン(米国)が、ジャンプを全て失敗。17位と出遅れた。その二の舞いは絶対に避けなければならない。

 気を引き締める材料がありつつ、クジの結果については悠然としていた。「いい順番です。何番でもいいように準備はしてきました。決まってドキドキしてきた」。抽選前の練習では、団体戦SPで回転不足を取られた連続3回転ジャンプのルッツ―トーループの確認を入念にした。

 団体戦後に一時帰国して滑り込み、「凄くいい練習ができた。あとは気持ちだけ」と自信を取り戻している。表彰台に上がるためには、SPで好発進をすることが不可欠。羽生、宇野がつくった勢いに乗って、“女王の直後”という滑走順に打ち勝つ。

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2018年2月20日のニュース