【石崎琴美 分岐点】劇的勝利のカー娘 確実ドローショットで相手に重圧

[ 2018年2月20日 09:48 ]

平昌冬季五輪 カーリング女子1次リーグ   日本5―4スウェーデン ( 2018年2月19日 )

スウェーデンに競り勝ち、喜ぶ吉田知(右から2人目)、藤沢(右端)ら日本
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 スウェーデン戦は最後まで分からない試合でした。第10エンドは不利な先攻でしたが、よく我慢してスチールしました。勝因は諦めない心です。

 第9エンドで2点を奪って同点までいけたのが大きかった。1点止まりならスウェーデンは余裕を持って第10エンドに臨むことができたと思います。最後は藤沢さんが決めましたが、そこまでにハウス内に置きにいくドローショットを確実に成功させて、相手にプレッシャーをかけ続けたからこそ得点を取ることができました。

 カナダ戦では思うようなショットが投げられませんでした。前日にストーンが削られました。ストーンを削ると表面が粗くなり曲がり幅が大きくなります。ウエート(スピード)も落ちて、曲がり始めるブレークポイントの見極めも難しくなります。その変化に対応し切れませんでした。

 しかしスウェーデン戦では修正できていました。カナダ戦で不調だった鈴木さん、吉田知那美さんもショットの精度が上がっていました。準決勝進出に向けて大きな1勝です。強豪を破り自信にもつながると思います。(02年ソルトレークシティー、10年バンクーバー両五輪代表)

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2018年2月20日のニュース