微妙な判定のエンディング ジャズ 延長でキングス振り切る

[ 2017年3月6日 15:35 ]

延長で決勝シュートをマークしたジャズのゴベール(AP)
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 NBAは6日に各地で7試合を行い、西地区全体4位のジャズは敵地サクラメントで延長の末にキングスを110―109(前半45―59、延長13―12)で振り切って39勝24敗。最大16点差を追いつき、延長でも残り1分22秒に4点差をつけられながら試合をひっくり返した。

 最後は微妙な判定によるエンディング。延長の土壇場で1点を追いかけていたジャズはジョージ・ヒル(30歳)がランニング・ステップからジャンプシュートを放ち、これをセンターのルディー・ゴベール(24歳)がリング手前でフォローしてボールはネットに吸いこまれた。しかし審判はリングの上部延長線上に手が入ったとしてゴール・テンディングをコール。この時点での勝者はキングスだった。ところがリビューで判定が覆り、結果的にはヒルからゴベールへのアリウープが成立。これがブザービーターによる決勝点となった。

 インサイドで奮闘したゴベールは16得点と24リバウンドをマーク。ガードのロドニー・フッド(24歳)も今季自己最多の28得点、球宴に出場したフォワードのゴードン・ヘイワード(26歳)は23得点をたたき出して勝利に貢献した。

 キングスは何度もあった勝機を逃して25勝37敗。延長の残り8・9秒にはセンターのウィリー・コーリースタイン(23歳)がフリースローを2本決めて1点を勝ち越したが、最後はゴベールの“マジック・ハンド”に屈する形となった。 マーベリクスは地元ダラスでサンダーに104―89(前半60―50)で勝って26勝36敗。西地区全体8位のナゲッツとは2ゲーム差で、まだプレーオフ圏内にとどまっている。

 NBA19季目のダーク・ノビツキー(38歳)は18得点をマーク。通算では2万9980得点となり、史上6人目となる3万得点にあと「20」と迫った。

 西地区全体7位のサンダーは3連敗を喫して35勝28敗。ラッセル・ウエストブルック(28歳)は29得点を記録したが、リバウンド(6)とアシスト(5)は少なめ。ここまでシーズンを通してトリプルダブルをキープしてきたが、アシストは10・05と2ケタ割れ寸前まで数値がダウンしている。

 リーグ全体首位のウォリアーズは敵地ニューヨークでニックスを112―105(前半49―50)で退けて41勝11敗。ここ3試合の3点シュートの成績が31本中成功4本と精彩を欠いていたステファン・カリー(28歳)が31得点を稼いで3連敗は阻止した。カリーは3点シュートを13本中5本を成功。これで通算成功本数は1833となり、チャンシー・ビラップス(元ピストンズほか=1830)を抜いて歴代10位に浮上した。

 ニックスは25勝38敗。デリック・ローズ(28歳)が28得点、クリスタプス・ポルジンギス(21歳)が24得点と15リバウンドをマークしたが、チームはここ4戦で3敗目を喫した。

 サンズは地元フェニックスでセルティクスを109―106(前半49―42)で下して21勝42敗。第4Qの残り4秒、エリック・ブレッドソー(27歳)がゴール下でシュートを決めて同点としたあと、セルティクスのジェイ・クラウダー(26歳)がアイゼイア・トーマス(28歳)にボールを渡そうとしたベースラインからのスローインを新人のマーキース・クリス(19歳)がはたいて阻止した。そしてこぼれ球を拾った新人のガード、1メートル78のタイラー・ユーリス(21歳)が右45度から3点シュートを決めてブザー。4秒間で5点を追加しての劇的な幕切れとなった。

 セルティクスは40勝23敗。センターのアル・ホーフォード(30歳)とガードのエイブリー・ブラドリー(26歳)が故障で欠場する中でトーマスが35得点を挙げて踏ん張ったが、105―104で迎えた残り11・9秒でのフリースローは1本失敗。これがサンズに勝機を与える結果となった。

 <その他の結果>

ペイサーズ(32勝30敗)97―96ホークス(34勝28敗)、ウィザーズ(37勝24敗)115―114マジック(23勝40敗)、ペリカンズ(25勝38敗9105―97レイカーズ(19勝44敗)

 <7日のテレビ放送>

クリッパーズ―セルティクス

WOWOWライブ 12時30分〜

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