川岸2位 父娘Vスルリ 2差首位スタートから崩れた

[ 2017年3月6日 05:30 ]

女子ゴルフツアーダイキン・オーキッド・レディース最終日 ( 2017年3月5日    沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6617ヤード、パー72 )

<ダイキンオーキッド 最終日>18番、2打目をグリーン右に打ち込んだ川岸史果。左奥はアン・ソンジュ
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 男子ツアー6勝を誇る川岸良兼(50=フリー)の次女・史果(22=加賀電子)は2打差の単独首位で出たが、強風の中で1バーディー、5ボギーの76と崩れて通算5アンダーの2位に終わった。史上初の父娘ツアー優勝はかなわなかった。2位から出たアン・ソンジュ(29=韓国)が73で回り通算6アンダーでツアー通算23勝目を挙げた。

 アン・ソンジュと首位に並んで迎えた18番パー5。川岸は第2打をグリーン右ラフまで運んだが、30ヤードのアプローチをミス。球はグリーンで止まらず左奥のラフへ。パターで狙った6メートルのバーディートライはカップをすり抜けた。ツアー初優勝、史上初の父娘優勝には1打届かず「自分で自分の首を絞めたので悔しい」と唇をかんだ。

 強風の中で崩れた。平均飛距離は257ヤード(13位)を記録したが、昨年12月に手術した右足首に痛みが出た影響もありショットの精度は落ちた。フェアウエーキープは14ホール中8ホール、パーオンは11ホールにとどまった。2番も16番もアプローチを寄せきれずボギー。「守りにいって守れるタイプではないので攻めたけど風で距離が合わなかった。グリーンを外した時に寄せきれなかった。アプローチで苦しんだ」と肩を落とした。それでも2位は自己最高。「飛距離とセカンド(第2打)は自信になった。初めて最終日最終組で回れて大きな経験になった」とうなずいた。

 今年からシニアツアーに参戦する父・良兼はタイで合宿中。娘をライバル視して常々「俺はおまえより賞金を稼ぐ」と言っているが、キャディーを務めたプロゴルファーの母・麻子(50)が電話で結果を報告すると「1打どうにかならなかったかなあ」と悔しそうだったという。

 父とはゴルフのことを話さない娘は「技術的に聞きたいことはない」と強がりながらも「お父さんは優勝争いでどうだったか(緊張したか)聞いてみたい。早く勝っていい報告ができるようにしたい」と話した。今大会の経験は父娘関係にも変化をもたらしそうだ。

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2017年3月6日のニュース