有希“エース対決”連勝 沙羅抑えW杯最終戦手応え

[ 2017年3月6日 05:30 ]

宮様スキー大会ジャンプ・ラージヒル ( 2017年3月5日    札幌・大倉山 ヒルサイズ=HS137メートル )

ラージヒル女子で優勝して2冠を達成し、笑顔で引き揚げる伊藤有希¥
Photo By 共同

 宮様スキー大会のジャンプ・ラージヒルが5日、札幌・大倉山(ヒルサイズ=HS137メートル)で行われ、女子は世界選手権銀メダルの伊藤有希(22=土屋ホーム)が137メートル、126・5メートルの257・0点で優勝した。122メートル、128メートルの229・7点で2位だった高梨沙羅(20=クラレ)を抑え、前日のノーマルヒルに続いて2連勝を飾った。次戦は同じラージヒルで行われるW杯最終戦のオスロ大会(12日、ノルウェー)に臨む。

 高梨を抑えての優勝にもう驚きはなかった。「自分にはラージヒルもノーマルヒルも飛び分ける技術はない。同じジャンプをするしかない。ベストは尽くせたと思う」と伊藤は手応えを語った。強い向かい風を警戒してゲートは低く設定された。通常は助走速度が時速90キロを超えるのがラージヒル。この日は80キロ台に抑えられたが、1回目はやすやすとヒルサイズまで伸ばした。きょう6日は所属先のバータイネンコーチの誕生日で、昨年は名前入りの箸を贈り、今年は優勝をプレゼント。フィンランドの元ヘッドコーチのバータイネン氏も「1月の札幌W杯で優勝したのが大きかった。自分を信じられるようになった」と伊藤の成長を認め、「昨季は不安定だった助走姿勢が一定している」と評価した。ラージヒルでの快勝で、W杯最終戦にも弾みをつけた。

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2017年3月6日のニュース