美帆「うれしい」銅 5000M失速も日本女子17年ぶり快挙

[ 2017年3月6日 05:30 ]

スピードスケート世界選手権最終日 ( 2017年3月5日    ノルウェー・ハーマル )

スピードスケートの世界選手権女子で総合3位となり、声援に応える高木美帆
Photo By 共同

 女子で高木美帆(日体大)が4種目の総合3位に入った。第1日の2種目で総合首位に立った高木美は、1500メートルで1分55秒81の2位。総合トップのまま迎えた最終の5000メートルで7分10秒14の6位と粘った。日本勢は1990年の橋本聖子らの2位が過去最高で、表彰台は2000年の田畑真紀以来17年ぶり。イレイン・ブスト(オランダ)が3大会ぶり6度目の総合優勝。佐藤綾乃(高崎健康福祉大)は8選手で争われた5000メートルに進めず、総合10位。高木菜那(日本電産サンキョー)は同13位だった。

 日本勢17年ぶりの表彰台。銅メダルを手にした高木美は「(世界選手権の目標を)やっと達成できた。凄くうれしい」と声を弾ませた。世界一のオールラウンダーを決める、スケート界随一の歴史を誇る大会で強豪たちと渡り合った。

 最終日の最初のレースは最も力を入れている1500メートル。五輪金メダリストのブストに食らいつき、ラスト1周までは先行した。最後はかわされたが、タイム差を0秒32に抑え、総合首位のまま最終5000メートルへ。普段あまり滑らない5000メートルでの劣勢は想定内。3種目終了時点までに稼いだ大きなリードを生かして表彰台に上がった。

 「もっといける可能性を感じたし、次は1番を取りたいという思いが強くなった。五輪までもっと盛り上げたい」。躍進を遂げた今季の成長を結果で示し、平昌五輪へ弾みをつけた。

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2017年3月6日のニュース