カージナルスVSシーホークス痛み分け　延長で両軍ともＦＧ失敗

延長の残り７秒、２７ヤードのＦＧを外したシーホークスのハウシュカ（４）（ＡＰ）
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　ＮＦＬは２４日に第７週の１３試合を行い、アリゾナ州グレンデールでのカージナルス対シーホークス戦は両軍キッカーによるまさかのミスで６―６の引き分けに終わった。

　カージナルスが前半で３―０とリードしたこの試合は圧倒的に押されていたシーホークスが第４Ｑの残り４分にＦＧを決めて同点。そのまま延長に入った。そして延長で先攻となったカージナルスは最初の攻撃シリーズでチャンドラー・カタンザロ（２５）が４５ヤードのＦＧを成功。しかし後攻のシーホークスもスティーブン・ハウシュカ（３１）が３６ヤードのＦＧを決めて試合を振り出しに戻した。

　ここからはサドンデス。カージナルスはＱＢカーソン・パーマー（３６）がＷＲのＪ・Ｊ・ネルソン（２４）に４０ヤードのパスを通し、あとは２４ヤードのＦＧを決めれば勝利を収める場面を迎えていた。ところがこの日、４６ヤードと４５ヤードのＦＧを決めていたカタンザロは左のポストにボールを当てて失敗。６万５０００人の地元ファンがぼう然とする中で攻撃権は再びシーホークスに移った。

　そしてシーホークスのＱＢラッセル・ウィルソン（２７）はジャーメイン・カース（２６）とダグ・ボールドウィン（２８）の両ＷＲにパスを通して敵陣深くまで侵入。今度はシーホークスが残り７秒で２７ヤードのＦＧを決めれば逆転勝利を収める場面となった。しかしカタンザロ同様にハウシュカもこれを左に外して失敗。カージナルスにとっては１９８６年１２月７日のイーグルス戦（１０―１０）以来の引き分けで、シーホークスにいたってはリーグに加盟した１９７６年以来、チーム初めてのドローとなった。

　今季成績はＮＦＣ西地区で首位に立っているシーホークスが４勝１分け１敗で２位のカージナルスは３勝１分け３敗。ディビジョン優勝を争っている両チームだけに、どちらにも微妙なダメージが残る試合となった。

　なお延長に入って先攻がＦＧなら後攻が認められる現行ルールで引き分けに終わった試合は、２０１４年１０月１２日のベンガルズ対パンサーズ（３７―３７）以来、通算４回目。ＴＤなしの試合はこれが初めてとなった。

　一方、バイキングスは敵地フィラデルフィアでイーグルスに１０―２１（前半３―１１）で敗れ、開幕連勝は５でストップ。今キャンプまでイーグルスに在籍し、開幕直前にバイキングスに放出されたＱＢサム・ブラッドフォード（２８）は４１回のパス試投で２４回を通して１ＴＤを挙げたものの、通算７勝７敗という成績を残した古巣の元チームメートに６度のサックを浴びてリズムを作れなかった。

　イーグルスは３連敗を阻止して４勝２敗。ドラフト全体２番目に指名された新人ＱＢカーソン・ウェンツ（２３歳）はインターセプトを２度犯し、パス獲得は１３８ヤードに終わったものの、それでも２つのＴＤパスを成功させて勝利に貢献した。

　ペイトリオッツは敵地ピッツバーグでスティーラーズを２７―１６（前半１４―１０）で退けて６勝１敗。ボールの空気圧不正事件による出場停止処分が明けたＱＢトム・ブレイディー（３９）は復帰後、３連勝を飾った。

　スティーラーズは連敗で４勝３敗。エースＱＢベン・ロスリスバーガー（３４）が左膝の半月板を１７日に手術して全治６週間と診断され、４季目のＱＢランドリー・ジョーンズ（２７歳）が代役で出場したが後半はＴＤを奪えなかった。

　ドルフィンズは地元マイアミでビルズに２８―２５（前半６―１０）で競り勝って３勝４敗。ＲＢジェイ・アジャイ（２３歳）が２９回のキャリーで２１４ヤードを走破し、ＱＢライアン・タネヒル（２８歳）のパス獲得ヤード（２０４）を上回る大活躍を見せた。

　アジャイは前週のスティーラーズ戦でもランで２０４ヤードをマーク。２試合連続で２００ヤード以上を走ったのはリーグ史上４人目の快挙となった。

　ビルズの連勝は４で止まって４勝３敗。ドルフィンズが仕掛けてきたアジャイ専用のオフェンスラインによるブロックを崩せず、地上戦で完全に後手に回ってしまった。

　＜その他の結果＞

ジャイアンツ（４勝３敗）１７―１０ラムズ（３勝４敗）、ベンガルズ（３勝４敗）３１―１７ブラウンズ（７敗）、ジェッツ（２勝５敗）２４―１６レイブンズ（３勝４敗）、ライオンズ（４勝３敗）２０―１７レッドスキンズ（４勝３敗）、チーフス（４勝２敗）２７―２１セインツ（２勝４敗）、コルツ（３勝４敗）３４―２６タイタンズ（３勝４敗）、レイダース（５勝２敗）３３―１６ジャガーズ（２勝４敗）、バッカニアーズ（３勝３敗）３４―１７　４９ｅｒｓ（１勝６敗）、チャージャーズ（３勝４敗）３３―３０（延長）ファルコンズ（４勝３敗）