真央「完成とは程遠い」6位 ミス連発…ファイナル進出絶望的

[ 2016年10月24日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 スケートアメリカ第2日 ( 2016年10月22日    米イリノイ州シカゴ )

女子フリーの演技を終え、額に手をやる浅田真央
Photo By 共同

 女子ショートプログラム(SP)5位の浅田真央(26=中京大)はフリーで6位の112・31点にとどまり、合計176・78点で6位に終わった。ジャンプでミスを連発する低調な内容で、今後に危機感を募らせた。SP2位の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)はフリーで3位の123・53点、合計189・28点としGPシリーズデビュー戦で3位と大健闘した。男子SPでは宇野昌磨(18=中京大)が89・15点で首位発進した。

 調整遅れ、スタミナ不足は誰の目にも明らかだった。SPに続いて代名詞のトリプルアクセル(3回転半)を回避する安全策を取った浅田だが、序盤のフリップ―ループの2連続3回転ジャンプはループが2回転になった。後半も3回転サルコーで手をつき、予定していた3連続ジャンプも、最初の3回転フリップが2回転となって、2つ目以降を跳べなかった。滑り終えた浅田はがっくり頭を垂れた。

 「まだまだだなと感じました。疲れてくる後半で、自分のリズムやタイミングが取れなかった。完成には程遠い」

 自己ベストから30点以上劣るスコアで6位。GPシリーズ(ファイナルを除く)で表彰台を逃すのは、ジャンプをつくり直した10年(NHK杯8位、フランス杯5位)以来6季ぶり。12月のGPファイナル進出は絶望的になり、2カ月後の全日本選手権で上位に入って世界選手権などの代表になるのも危うい。「もっと自分に負荷をかけていきたい。焦らないとダメだと思います」と元世界女王は危機感をあらわにした。

続きを表示

2016年10月24日のニュース