同志社大 平尾さんにささぐ勝利 フィフティ―ン左襟に喪章

[ 2016年10月24日 05:30 ]

大学ラグビー 関西大学リーグA ( 2016年10月23日    花園 )

<同大・関学大>半旗が掲げられた花園ラグビー場で、試合前に黙とうを捧げた後、高らかに校歌を歌う同大フィフティーン
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 同大が7トライを挙げて関学大に45―17で勝利し、開幕からの連勝を4に伸ばした。20日にOBの平尾誠二さんが53歳で逝去。1トライでマン・オブ・ザ・マッチの活躍をしたSH大越元気(4年)は「新しい歴史をつくれ」という故人のメッセージを胸に、3連覇をした1984年度以来となる32年ぶり大学日本一を誓った。天理大は近大を54―5で圧倒し、同大とともに無敗を守った。

 ラグビーの元日本代表監督で20日に53歳で亡くなった平尾誠二氏の母校同大が23日、大阪府の花園ラグビー場で行われた関西大学リーグの関学大戦に45―17で勝利した。半旗の下、試合前には黙とうがささげられ、同大フィフティーンは左襟に喪章をつけて臨んだ。

 1トライでマン・オブ・ザ・マッチの活躍をしたSH大越が意のままにゲームを操った。前半17分にトライを奪うと、32分にはゴールライン前に飛び込んできたCTB永富晨に、ピンポイントの飛ばしパスを出して17―3とリードを広げた。SOだった平尾氏のように敵も味方も支配した。

 「平尾さんのために、というとおかしいけど今日は勝つことを意識した」と話した。大越は昨夏、平尾氏がグラウンドを訪れた時の言葉を忘れていない。「おまえたちが新しい歴史をつくれ」。亡き名選手を擁して最後に日本一になった84年のこと。止まった時間を動かすのは、今季しかない。

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2016年10月24日のニュース