豪栄道パレードに故郷人口1/10来た!綱取りへマイペース

[ 2016年10月17日 05:55 ]

優勝祝賀パレードで多くの観客の手を振る豪栄道(左は北川法夫市長)
Photo By スポニチ

 大相撲秋場所で全勝優勝した大関・豪栄道(30=境川部屋)の優勝パレードが16日、出身地の大阪府寝屋川市内で行われた。沿道から大声援を送られた大関は、綱獲りが懸かる九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)へマイペース調整を強調した。パレード前に大阪市内で行われた秋巡業に参加。朝稽古では幕内の琴勇輝と三番稽古をこなし、順調ぶりを示した。

 沿道のファンから大きな歓声と拍手で祝福された。寝屋川市駅から寝屋川郵便局までの約600メートルの沿道に全人口約23万8000人の約10分の1にあたる約2万2000人が集結。オープンカーに乗り、両手を上げて応えた豪栄道は「ありがたい。想像していたよりも多くて。地元なんで違った。自分がこういうことをすることはなかったので感謝でいっぱい」と笑みをこぼした。

 秋場所では大阪府出身力士としては30年夏場所の山錦以来、86年ぶりの優勝を果たした。次の九州場所では初の綱獲りが懸かる。昇進すれば、日本出身では98年5月の3代目・若乃花以来18年ぶり、大阪府出身としては17年の大錦以来99年ぶりの快挙となる。「来場所優勝してという声は聞こえた」と地元の期待も高まるばかりだ。

 しかし、豪栄道は「周りはすぐに夢を求めるのであまり気にせずにやりたい」とマイペースを強調した。秋場所の全勝優勝も無欲でつかんだものだった。「パレードも20代前半なら調子に乗っていたが、そういう年でもない。自分のペースでやるだけ。自然な感じでいきたい」と話した。

 パレード前に大阪市内で行われた秋巡業のなにわ場所でも「豪栄道コール」が湧き起こった。朝稽古では「あまり上位に突いてくるのがいないので、突き押し対策でやりました」と琴勇輝と三番稽古。鋭い立ち合いで左前ミツ、右差しと一気に前に出る相撲で15番で13勝2敗と圧倒した。土俵に集中し、大事な九州場所に備える。

続きを表示

2016年10月17日のニュース