五輪&パラ87人メダリストパレード 銀座約80万人が「おめでとう!」

[ 2016年10月8日 05:30 ]

リオデジャネイロ五輪・パラリンピック メダリスト合同パレード ( 2016年10月7日 )

【パレード】沿道のファンに笑顔で手を振る(左から)体操・内村航平、加藤凌平、田中佑典、女子レスリング・吉田沙保里
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 リオデジャネイロ五輪・パラリンピックのメダリスト合同パレードが7日、都内で行われ、五輪50人、パラリンピック37人の代表が参加した。ロンドン五輪メダリストのみで行われた4年前は約50万人だったが、距離が延びた今回は約80万人(主催者発表)が沿道を埋めた。20年東京五輪・パラリンピックのパレードではさらなる距離延長、規模拡大が検討されていることが判明。4年後、TOKYOのパレードには100万人が集結しての“大祝勝会”になる。

 メダルラッシュの感動が、都心で再現された。オリンピアンとパラリンピアンが初めて合同で行ったパレード。4年前、ロンドン五輪メダリストのみのパレードは夏休み中の8月20日に行われ、約50万人が沿道を埋めた。今回は平日の昼間にもかかわらず、約80万人が祝福。体操男子で団体総合、個人総合を制した内村航平(27=コナミスポーツ)は、「たくさんの方に来てもらって、ただただうれしい限り。スーパースターになった気分」と笑みを浮かべた。

 選手はオープンバスやトレーラーに分乗。手製のうちわや小旗を持った観衆の姿が、目に飛び込んでくる。競泳男子400メートル個人メドレーの金メダリスト・萩野公介(22=東洋大)は、独特の表現でその景色を形容した。「高級バナナ。ぎっしり実が詰まっている。銀座、日本橋に人がぎっしり詰まっていた」。耳に届くのは「おめでとう!」や「おつかれさま」といった大歓声。内村は「いろんな言葉をかけてくださって、感謝の気持ちしかないです」とまた笑った。

 4年前は銀座通り口交差点から銀座8丁目交差点までの約1キロだったが、今年は銀座8丁目交差点から日本橋室町の三井不動産本社前までの約2・5キロに距離が延びた。20年東京五輪・パラリンピックのパレードは、距離延長など規模を拡大する可能性が高い。「選手により活躍してもらって、そういうふうになれば」と日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長。リオ五輪日本選手団の橋本聖子団長は「もっと多くの人に見てもらいたい」とし、「4年後は100万人を超えるような規模になるのでは」と明かした。

 日本選手団はリオ五輪で史上最多41個、パラリンピックでロンドン大会を上回る24個のメダルを獲得した。東京大会ではさらなるメダルラッシュを狙う。「きょう(7日)よりも盛大にやってもらえるように」と内村は気合を入れた。4年後、TOKYOのメダリストは100万人を超える人々と歓喜を分かち合う。

 ▽12年のメダリスト・パレード 8月20日の午前11時から、銀座通り口交差点をスタートして銀座8丁目交差点までの約1キロを約16分かけてパレードした。五輪メダリスト76人のうち71人が参加し、オープンカー2台とオープンバス5台に分乗。JOCの発表では約50万人が沿道を埋め、周辺のビルにも人だかりができた。20年夏季五輪招致の機運を高めるため、JOCが1050人の警備員を配備するなど約4000万円の経費を投じて実現させた。

 ▼ロンドン大会のメダル 五輪では体操男子の内村、レスリング女子の吉田、伊調らが金メダルを獲得し、メダル数はアテネを上回る38個。パラリンピックは車いすテニスの国枝の金などメダル16個

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