照ノ富士 両膝に不安も…我慢できずに土俵で稽古

[ 2016年10月8日 05:30 ]

本格的な稽古を再開した照ノ富士 (右)                              
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 大相撲の秋巡業が7日、埼玉県入間市で行われ、両膝に不安を抱えて秋場所で4勝11敗だった大関・照ノ富士が巡業3日目で本格稽古を再開した。「(巡業開始)1週間は四股を踏むだけと考えていた」と慎重に調整する方針だったが「みんな稽古をしているのがうらやましい」と居ても立ってもいられず土俵上へ。松鳳山、正代、大栄翔に対し、巨体を生かした力強い攻めを見せて11戦10勝と充実の内容だった。

 半月板損傷を経験した左膝がぐらつく感覚は「ある」と状態は良くない。だが、リスク承知で土俵に上がる理由を「稽古が好きなんですね。目の前に(酒が)あって“飲みたいけど飲めない”というのが一番つらいでしょ?」と説明。今後も「日によって決める」と無理に制御するつもりはない。30日まで続く巡業の過ごし方がカド番の九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)を左右することは間違いないが、果たして“悩める大関”の判断は吉と出るか凶と出るか。

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2016年10月8日のニュース