パラ陸上女子銅メダリスト・辻 「凄く幸せな景色でした」

[ 2016年10月8日 05:30 ]

リオデジャネイロ五輪・パラリンピック メダリスト合同パレード ( 2016年10月7日 )

 初めて五輪選手たちと一緒にパレードしたパラリンピックのメダリストたちも感激しきりだ。オープンバスに乗って沿道のファンから大歓声を浴びた陸上女子400メートル(切断などT47)銅メダルの辻沙絵(21=日体大)は「上を見ても下を見ても横を見ても、多くの人。名前も呼んでもらって、凄く幸せな景色でした」と興奮した様子で振り返った。

 競泳男子で4つのメダルを獲得した全盲スイマーの木村敬一(26=東京ガス)は「自分の名前を呼ぶ声も聞こえました。盛り上がりは見えなくても実感できました」と観客の熱気を耳と肌で感じ取った。車いすテニス女子シングルス銅メダルの上地結衣(22=エイベックス)は「凄く楽しくて、始まるとアッという間でした。五輪、パラリンピック関係なく応援してくださっていると感じました」と、五輪選手と一緒の行進がうれしかった。

 パラリンピックの日本選手団は計24個のメダルを獲得したが、金メダルはゼロ。地元開催の4年後は金メダルの期待が膨らむ。ハンドボールから転向して1年あまりで銅メダルを手にした辻は「東京大会への戦いはもう始まっている。金メダルを獲れるように、一日一日を大切にしたい」と心を新たにした。

 木村は「東京ではもっとたくさんの方に応援していただける。盛り上がるように頑張りたい」とエースの自覚を見せた。上地も「今回は満足いく結果を残せなかったので、金メダルを獲りたい。より多くの方にパラの選手を見たいと言われるように頑張りたい」と4年後のリベンジを誓った。

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2016年10月8日のニュース