奈紗、2週連続Vへ 体調もミルミル回復1差発進!

[ 2016年10月8日 05:30 ]

女子ゴルフツアー スタンレー・レディース 第1日 ( 2016年10月7日    静岡県裾野市 東名カントリークラブ=6586ヤード、パー72 )

<スタンレーレディス初日>笠りつ子(左)、イ・ボミ(右)と笑顔で話す畑岡奈紗
Photo By スポニチ

 今週もNASA旋風が止まらない。先週の日本女子オープンで史上初のアマチュア優勝を飾った畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーで首位と1打差の4位と好スタートを切った。ストレスから来る胃の不調で得意のショットにも影響が出つつあったが、“ヤクルトパワー”で乗り切った。68で回った福嶋浩子(39=フリー)ら3人が首位発進した。

 出だしの1番からスーパー女子高生の実力をいかんなく発揮した。畑岡はスタート前のコールで「日本女子オープン優勝」と紹介され、「うれしかった。緊張はなかった」とスイッチを試合モードに切り替えた。いつものようにジャンプをし、体の力を抜いてからアドレスへ。鋭く1Wを振り抜くと、同組のイ・ボミや笠りつ子を20ヤードほどオーバードライブ。フェアウエーの中央を捉えると、ピンまで残り128ヤードの第2打を9Iでピン左3メートルにつけてバーディーを先行させた。

 9番では高いリカバリー能力を見せた。ティーショットをフェアウエーバンカーに入れ「アゴが近くてアドレスも取りにくかった」と2打目は54度のウエッジで出すだけ。3打目はピンまで110ヤードが残ったが、PWで2メートルにつけてパーセーブ。「マネジメントがよかった。4バーディーは満足」と納得の表情だった。

 実は体調は万全ではなかった。史上初のアマチュア優勝を飾ったことで周囲の環境が変化し、そのストレスで「痛くはないけれど、少しモヤモヤする」と胃に不調を来たした。週明けには米ツアーの2次予選会出場のために渡米することもあり、このタイミングで体のケアを行おうと、急きょナショナルチームの栖原弘和トレーナーが同行。開幕前夜はホテルで入念なマッサージを受けた。栖原トレーナーによると胃などの消化器の不調が反射痛として左肩甲骨に影響を及ぼす場合があり、畑岡も「テークバックの位置が低い」とショットの不調を訴えていた。そこで、スタート前に乳酸菌飲料「ヤクルト」を飲み胃をケア。「ヤクルトを飲んで、マッサージも受けたので(体の状態が)ずいぶん変わりました」とニッコリだった。

 今日の第2ラウンドは同学年の勝みなみと同組で回る。週明けにもプロ転向する畑岡にとってはアマチュアとして最後の試合。史上初のアマ2週連続優勝を狙える最高のスタートに「チャンスがあったらつかみたい」と話す姿は自信に満ちていた。

続きを表示

2016年10月8日のニュース