金藤&加藤コーチ 結成10年“KKコンビ”特訓成果出た

[ 2016年4月10日 08:10 ]

女子200M平泳ぎで優勝し、スタンドの声援に応える金藤
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競泳リオデジャネイロ五輪選考会兼日本選手権第6日

(4月9日 東京辰巳国際水泳場)
 女子200メートル平泳ぎで優勝した金藤理絵との“KKコンビ”結成10年目を迎えた東海大の加藤健志コーチは、15年夏の世界選手権でメダルを逃し、勝負に出た。ロシアから帰国すると過去10年間のデータを集めて、持久力&スピードの強化プログラムを作成。オフ明けの15年9月25日に特訓は始まった。

 金藤は10年4月の日本選手権前にヘルニアを発症。コーチ室に当時のMRI(磁気共鳴画像装置)検査の写真を貼っている加藤コーチは再発を恐れて負担の多い強化を避けてきたが、覚悟の上の挑戦だった。ベンチプレスやスクワットなど1日2時間の筋力トレでスピードをつけ、1日の練習距離を4000メートル増やして合計1万8000メートルという男子顔負けの練習で持久力を磨いた。

 泳ぎの面でもキックは「カエル」のようなゆったりした足の動きから「イカ」のような瞬発的な使い方に変えてテンポアップ。上半身は広背筋を使ってストロークを大きくした。「ヘルニア以来5年間、僕が臆病になり、本当の強化に入っていけなかった。今はしっかり踏み込めて、最後まで泳ぎが持つ」と加藤コーチ。競泳界のKKコンビに死角は見当たらない。

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2016年4月10日のニュース