絵理香 単独首位浮上!ふにゃふにゃパターでコースレコード63

[ 2016年4月10日 05:30 ]

17番でチップインバーディーを決め、ガッツポーズを披露する菊地絵理香

女子ゴルフツアー・スタジオアリス女子オープン第2日

(4月9日 兵庫県三木市 花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース=6293ヤード、パー72)
 7位から出た菊地絵理香(27=オンワードホールディングス)が大会コースレコードの63を出し、通算12アンダーで単独首位に浮上した。シャフトの軟らかいパターで練習した成果を発揮し、ボギーなしで9バーディーを量産。昨年4月のKKT杯バンテリン・レディース以来のツアー2勝目へ王手をかけた。

 たまりにたまったうっ憤を晴らした。入らないパットに泣き続けた菊地がボギーなしで、9バーディーも量産。自身のこれまでのベストスコアを2打縮める63は、同時に大会コースレコードも更新した。

 「考えると止まりそうだから、何も考えなかったです。今日は楽しかったですね」

 真の実力を持つ者しか足を踏み入れられないビッグスコアの境地。“ゴルフ界のエリカ様”は堪能した18ホールを涼やかに振り返った。

 ふにゃふにゃパターが身を助けた。開幕から「ショットがずっといいけれど、パットがぼろぼろ」という状態が続いたため、練習グリーンでシャフトがしなるほど軟らかいパターを打ち続けた。イ・ボミも実践している練習方法で、「打ち急ぐと引っかけたり、プッシュしたりする。タイミングよく、リズムよく打てるようになった」と悪癖を修正した。9バーディー中、最長は8番と12番の4メートル。2、3、18番は1メートル以内につけるほど、ピンに絡む好ショットを連発した上、入れるべきパットを確実に決めたのだから、首位へ浮上するのは必然だった。

 初優勝してからちょうど1年たつ。2勝目を挙げて次週、連覇を狙うKKT杯バンテリン・レディースを迎えられれば最高のストーリーだ。

 「来週もあるし、チャンスだからいい流れでいきたい。下からもどんどん出てくるし、私も伸ばすことだけを考えたい」

 パットがいいから、もう伸ばし合いは怖くない。2位に3打差つけて臨む最終日。色白なOL風なエリカ様が強気に優勝を宣言した。

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2016年4月10日のニュース