自殺の元NFL選手、脳へのダメージを検査 補償の可能性も

[ 2016年1月16日 13:34 ]

刑務所内で自殺したローレンス・フィリップス (AP)

 NFLの元ランニングバックで、収監されていた刑務所の独房内で13日に自殺したローレンス・フィリップスの脳が剖検されることになった。USAトゥデイ(電子版)が15日に伝えた。

 これは変性脳疾患の慢性外傷性脳症を調べるためで、脳震とうなどのダメージの蓄積によって、行動の異常や人格の変化といったことがその症状として報告されている。もし剖検で異常が見つかれば、フィリップスは元NFL選手とNFLとの間で争われた脳震とう訴訟の和解金から補償として最大で500万ドル(約5億8500万円)を受け取る権利を得るという。

 フィリップスは1996年のNFLドラフトでラムズから1巡目(全体6位)で指名。しかし、公私ともにトラブルが多く、ドルフィンズや49ersでも大成しないままに退団。その後、カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)でプレーしていたが、2003年を最後にフィールドから姿を消した。

 05年には恋人への暴行容疑などで起訴され、08年に懲役10年の刑が確定。しかし昨年4月には、同じ刑務所で服役していた元フットボール選手を殺害した容疑をかけられ、40歳のフィリップスはまもなく始まる審理を待っていた。

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