ロシア陸連、新会長選出 シリャフチン氏「信頼を取り戻したい」

[ 2016年1月16日 21:21 ]

 ドーピング問題で揺れるロシア陸上連盟は16日、新会長にサマラ州のスポーツ相、ドミトリー・シリャフチン氏(48)を投票で選出した。シリャフチン氏は選出後「国際陸連や世界反ドーピング機関(WADA)からロシア陸上界の信頼を取り戻したい」と表明した。

 ロシア陸連は会長以下、幹部人事も刷新する。新体制でドーピング問題に取り組むとともに、旧体制からの決別を国際社会にアピールし、ロシアの陸上選手が8月のリオデジャネイロ五輪に出場できなくなる事態を是が非でも回避したい考えだ。

 陸連は9~10月に再び会長選を実施する予定で、シリャフチン氏はそれまでにロシア陸上界を国際大会に復帰させる成果を出したいと強調した。

 WADAの第三者委員会は調査報告書で、ロシア陸上界の組織的なドーピングを認定した。これに基づき国際陸連はロシア陸連を資格停止にした。ロシアに対しては国家ぐるみの疑惑が出ているが、ロシア側は選手個人の問題と主張している。(共同)

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2016年1月16日のニュース