錦織くじ運“最悪”いきなりノーシード最上位と

[ 2016年1月16日 05:30 ]

ボールを使ったトレーニングをする錦織圭(左)

 テニスの4大大会今季初戦となる全豪オープン(18日開幕、メルボルン)の組み合わせ抽選が15日に行われた。男子シングルスで世界ランキング7位の第7シード、錦織圭(26=日清食品)は1回戦で世界34位のフィリップ・コールシュライバー(32=ドイツ)との対戦が決定。ノーシードでは最上位の難敵で、順当に勝ち上がっても準々決勝では世界1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)が待つ厳しいブロックに入った。 

 気を抜いていい相手は誰もいないが、それにしても気が抜けない。今大会は上位32人がシードで次点がコールシュライバー。シード選手同士は初戦では対戦しない。つまり1回戦で当たる可能性がある中で最悪のくじ運だった。

 この日は午前、午後と2度の練習を行った錦織も「強いテニスを持っている選手で、もうちょっと上のランキングにいてもいい」と力を認めている。コールシュライバーはベースラインでの打ち合いを得意とするが、果敢にネットに詰める器用さも持ち合わせる。緊張感のある4大大会初戦。今回が初対戦だけに、ベテランの経験にかき回されるようだと番狂わせも起こり得る。錦織は「お互いに戦い方は知っているけど、最初は出方を見る形になる」と慎重に試合を進める考えだ。

 初戦を突破しても4回戦では昨年の全仏オープンで敗れた世界10位のツォンガ(フランス)、さらに準々決勝では現在完全無欠の強さを誇るジョコビッチとの対戦が濃厚。4大大会初制覇を狙う錦織にとって、見上げる道はただただ険しい。

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2016年1月16日のニュース