錦織４強進出　連覇へ関心高く「何もできなくて困ります」

準々決勝でチリッチに逆転勝ちした錦織（ＡＰ）

　男子テニスの楽天ジャパン・オープンは１０日、東京・有明コロシアムで準決勝が行われる。世界ランキング６位で第２シードの錦織圭（２５＝日清食品）は、今年の全米オープン１回戦で敗れた世界３２位のブノワ・ペン（２６＝フランス）と対戦。雪辱戦に臨む。

　昨年の全米オープン決勝で敗れたライバルマリン・チリッチ（２７＝クロアチア）に逆転勝ちで４強進出の錦織。大会２連覇へ前進したことで、注目度はより高くなった。

　テニス中継に力を入れてきたＷＯＷＯＷでは、今大会も連日生中継で熱戦を伝えているが、加入者を対象とした視聴アンケートＷＯＷＯＷウォッチャー（対象１０００人・データニュース社）によると、昨年の今大会決勝の接触率は１５・９％。この数字は全米オープン決勝戦に次ぐ、２０１４年同局の全番組第２位という高数値。長年のテニスファンのみならず新規のテニスファンも大勢巻き込んだ。今年も決勝に進めば…と期待が高まる。

　今年も初戦から錦織への視聴者の関心は高く、アンケートに寄せられたコメントには「ハイレベルな試合が視聴できてとても感動した」（５１歳・男性）、「テレビをずっとつけっぱなしにして観ている。家事が何もできなくて困ります」（５７歳・女性）、「息子が喜んでいたので良かった」（３９歳・男性）など、さまざまな世代の視聴者が錦織の戦いぶりに熱い視線を送っている。

　日本での連覇へあと２勝。目が離させない戦いが続く。