葭葉ルミ みるみる2位浮上 全米で自信つけたアプローチさえた

[ 2015年7月19日 05:30 ]

プロ4年目で念願の初優勝へ!!12番、ティーショットを放つ葭葉

女子ゴルフツアー サマンサタバサ・レディース第2日

(7月18日 茨城県阿見町 イーグルポイントゴルフクラブ=6554ヤード、パー72)
 27位から出たプロ4年目の葭葉(よしば)ルミ(22 =富士住建)が7バーディー、1ボギーで、第2ラウンドベストスコアとなる66で回り、通算6アンダー、138で首位と1打差の2位に浮上した。69で回った李知姫(36=韓国)がトップに立ち、3打差の3位に堀琴音(19=東芝)らが付けた。

 強風で上位陣のスコアが伸びない中、一気に順位を上げた。葭葉は1番でグリーン右に外しボギースタートながら、3番でのバーディーを皮切りに計7バーディー。2位に浮上し、「ショットは良かったが、ここまで伸ばせるとは思わなかった」と笑顔を見せた。

 前週は初の海外メジャーとなる全米女子オープンに出場し、14位の好成績を残した。14日に帰国し、コースに入ったのは開幕前日の16日。練習ラウンドもできずぶっつけ本番となったが、「全米効果」で乗り切った。全米では深く粘りのあるラフを経験したが、「アプローチは何か自信がつきました。やってきたことが間違っていないと思えた。普通にやれば日本でも優勝争いができる」と手応えを得た。この日、パー5の4ホールで奪ったバーディーは全てアプローチを1~2メートルにつけたものだった。

 加えてバンカーショットは世界の技からヒントを得た。練習ラウンドではデービース、ウェブのビッグネームと同組となり、英語での会話ができないもどかしさの中で、ウェブのバンカーショットに目を奪われた。それをイメージし、一人で何度も何度も練習。12、16番のパー3はティーショットをバンカーに入れたが、いずれも1メートル近くに寄せパーで乗り切った。

 精神面での収穫もあった。全米の最終日、トップ10を目指す中、終盤の16番でボギーを打ち、最終18番でもスコアを落とした。その反省から「自分のプレーに自信を持ち、ミスを引きずらないこと」の大切さを学んだ。この日は1番でボギーでも「慌てなかった」と振り返る。初シードの今季は7位が最高成績。念願の初優勝へ、プロ4年目で初めて最終日最終組に入った。「凄い楽しみです。ガツガツいかず、空回りするのが嫌なので平常心でやりたい」。決戦が待ち遠しそうだった。

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2015年7月19日のニュース