【丸山茂樹メジャー基準】「ここに打つ」自分信じてパット

[ 2015年7月19日 08:45 ]

第2日に松山がスコアを伸ばせたのはパットが復調したから

USPGAツアー 第144回全英オープン第3日

(7月18日 英国セントアンドリュース・オールドコース=7297ヤード、パー72)
 松山が本当に素晴らしいゴルフを見せてくれた。10番までは完璧だった。11番、12番は突風のような風が吹いていた。あんな条件の中でプレーさせられたらかわいそう。連続ボギーは不運としか言いようがない。

 スコアを伸ばせたのはパットが復調したから。前日と違ってしっかり手が動いていたし、インパクトで緩む雰囲気もなかった。あくまで外から見た印象だが「ここに打つ」と腹を決めて打てているような様子だった。

 もともとストロークは良かった。ただ迷いがあったと思う。アドレスしてから「あれ何か違うんじゃないかな」と思いながらパットをしていたのではないか。しかし2日目はアドレスした方向を信じてきちんと打てるようになっていた。

 1番、2番でバーディーパットを決めて一気に流れに乗った。「これでいける」というパットのフィーリングをつかんだような感じがした。10番でグリーンの外から長い距離を決めたのもしっかり打てている証拠だ。

 英国は一日の中に四季があるとも言われるが、2日目はまさにそんな天候だった。松山の組がスタートした時には穏やかだった。しかし、その後は寒さ、風、雨。まるで春、夏、秋、冬が一気に巡った感じだった。そんな過酷な条件でも松山は集中力を切らさなかった。11番、12番で連続ボギーを叩いた後、ズルズルといかずに14番でバーディーを奪ったところにも強さを感じた。

 優勝も狙える順位まで上がってきたが、驚くことはない。もともと普通にゴルフができればこの位置にはいられる選手。この日のパットのフィーリングを体に刻み込んでくれたら決勝ラウンドも大丈夫だと思う。 (プロゴルファー)

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2015年7月19日のニュース