松山 猛爆8バーディー 中断で27年ぶり月曜まで激闘

[ 2015年7月19日 05:30 ]

全英オープン第2日、6番、ティーショットを放つ松山

USPGAツアー 第144回全英オープン第3日

(7月18日 英国セントアンドリュース・オールドコース=7297ヤード、パー72)
 初のメジャー制覇を目指す松山英樹(23=LEXUS)の航海は5日間の長期戦となった。悪天候の影響でサスペンデッドとなった17日は第2ラウンドの14番まで消化し、8バーディー、2ボギーで通算6アンダーまで伸ばし、暫定10位につけた。18日は第2ラウンドの残りに臨んだが、強風により長らく競技が中断。これに伴い、19日に第3ラウンド、20日に最終ラウンドが行われる予定となった。

 長い戦いが続いている。ニットキャップを着用した松山は15番から第2ラウンドを再開。1Wでのティーショットをフェアウエーに置くと、第2打はピン手前4メートルへ。バーディーパットは惜しくもショートし、このホールをパーで終えた。だが、コース内を強風が吹き荒れていたため競技は午前7時32分に中断。前日同様、グリーン上でホーンが鳴るのを聞いた。

 17日も悪天候のため約3時間の中断を挟んで第2ラウンドがスタートした。初日首位のD・ジョンソン(米国)とメジャー3連勝を狙うスピース(米国)と同組。それでも、主役を演じたのは松山だった。

 1番はフェアウエーからの第2打をピンそば2メートルに絡めてバーディー。2番はピン左奥から6メートルのフックラインを読み切った。3番は残り75ヤードの第2打をピン奥3メートルにつけ、4番は第2打をグリーン奥にこぼしたが、7メートルをパターでねじ込んで圧巻の4連続バーディーを奪った。

 大会初日はパットに苦しみ「途中までは良い感じだったが、パットが入らなくなってからは自信がなくなって、最後まで自信を持ったストロークができなかった」と話し、練習場へと急いだ。そして迎えた第2ラウンド。しっかりと課題を修正し、初日の64位から一気に浮上した。

 11番パー3で3パットのボギーを叩くと、続く12番は第1打が風に流されて左ラフに入って連続ボギーとなった。だが、そこで踏みとどまった。日没が刻一刻と迫る中、14番パー5は左ラフからの第3打をピン左1メートルにつけると、日没を知らせるホーンが鳴り響いたが、落ち着いてバーディーパットを沈めた。通算6アンダーまで伸ばして暫定10位とした。

 一夜明けた18日は9時間以上の中断を強いられ、第3ラウンドと最終ラウンドは予定より1日順延して19日と20日に行われることになった。大会が月曜日に終わるのは88年以来27年ぶり。日本の雄がメジャー制覇に向けて激闘を続ける。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月19日のニュース