ジョコ連覇“1強時代”到来 4大大会200勝

[ 2015年7月14日 05:30 ]

男子シングルスで2年連続3度目の優勝を果たしたジョコビッチ(AP)

ウィンブルドン選手権最終日

(7月12日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 男子シングルス決勝は第1シードのノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)が第2シードのロジャー・フェデラー(33=スイス)に7―6、6―7、6―4、6―3で勝ち、2年連続3度目の優勝を果たした。4大大会は9勝目で、優勝賞金188万ポンド(約3億5800万円)を獲得した。フェデラーは昨年に続く準優勝に終わり、男子単独最多となるウィンブルドン8度目の制覇に届かなかった。

 最後にフォアの強打を逆クロスに叩き込むと、ジョコビッチは両手を何度も突き上げた。「史上最高」と尊敬するフェデラーを、相手が最も得意とするウィンブルドンの決勝で2年続けて倒した。「誇りに思う」と話す王者が、現役最強を強く印象づけた。

 鋭いリターンと縦横無尽に走り回る機動力が際立った。「彼は自分から負けてくれない。こちらが勝とうとしなければトロフィーは掲げられない」と攻めの姿勢で重圧をかけた。ラリーで優位を保ち、1ゲームしかブレークを許さずに決勝に進んだフェデラーのサービスゲームを4度破った。第3セット第3ゲームを相手ミスで奪うと流れを手放さずグランドスラム200勝目を引き寄せた。

 4大大会全制覇が懸かった全仏オープンは3度目の準優勝に終わった。その失意を乗り越え、指導を受けるベッカー氏(ドイツ)と肩を並べるウィンブルドン3度目の栄冠に輝いた。

 1年前に結婚し、昨年10月に第1子が生まれた。家族の存在が「エネルギーになっている」という。妻が見守る前で、センターコートの芝を食べる恒例の儀式で勝利の味をかみしめた。

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2015年7月14日のニュース