金谷　最年少Ｖ１７歳５１日　中３相手に意地みせ圧勝

日本アマチュアゴルフ選手権で最年少優勝を果たしカップを手に笑顔の金谷

　第１００回日本アマチュアゴルフ選手権最終日は１３日、兵庫県三木市の広野ゴルフ倶楽部（７１６９ヤード、パー７２）で３６ホールのマッチプレーによる決勝が行われ、広島国際学院高２年の金谷拓実（１７）が大会史上最年少優勝を果たした。得意のパットがさえ、１０アンド９で埼玉・大利根中３年の中島啓太（１５）に圧勝。０４年の李東桓の１７歳９２日を更新する１７歳５１日で記念大会を制した。

　生命線のパットが金谷を最年少Ｖへと導いた。１０番で２メートルにつけた中島に対し、金谷は８メートル。だが、先にバーディーパットを入れてプレッシャーをかけると中島が外した。これで勢いに乗った。前半の１８ホールを８アップの大差で折り返し、２７ホール目の９番で５メートルをねじ込みガッツポーズ。９ホールを残す圧勝で大会最多の参加２１８人の頂点に立った。

　「年下に負けたくないと思っていたが、始まったら自分のできることをやろうと思った」。歩くときは「姿勢がいい」アダム・スコットをまね、パットは名手、スティーブ・ストリッカーを意識する。パターのフェース面にボールの直径より小さい２センチの幅につまようじ２本をテープで貼り、芯で捉える練習を毎日１時間、繰り返してきた。

　今春の全国高校選手権で初優勝。殻を破り、同学年の勝みなみと同じように今大会を制した。「五輪も出たいし、メジャー優勝もしたい」と大きな目標を掲げていた。