照「99・9点」自賛連勝 休場の兄弟子“直伝”の技で白星

[ 2015年7月14日 05:30 ]

勢(右)を寄り切りで破り照ノ富士は大関陣で唯一の連勝

大相撲名古屋場所二日目

(7月13日 愛知県体育館)
 眉間に深くしわを刻んだ鬼気迫る表情で照ノ富士が懸賞をつかんだ。強い気持ちの表れは兄弟子・日馬富士が休場したこと。場所入りする車の中で知った。「(同じ部屋の)みんなが頑張れば横綱もきっと喜ぶ」。初優勝&大関昇進を決めた夏場所千秋楽は兄弟子の援護射撃があった。白星でエールを送るべく、自然にスイッチが入った。

 過去2戦全敗の勢からの初白星。低い立ち合いで左前ミツをつかみ、右も差して一気に寄り切った。「狙い通りに(前ミツを)取れたし、落ち着いて前に出た。安全なのは今回のような相撲。99・9点だね。あと0・1点はもっと速く攻めること」と満足げ。初日は足を滑らせてヒヤリとする場面があっただけに、この日は取組直前に足の裏を濡らして備えた。前ミツを狙う動きは夏場所中に日馬富士から指導された。兄弟子“直伝”の技で白星を届けた。

 大関ではただ一人の連勝スタート。先月末の番付発表時の「大関だから横綱と優勝争いしなきゃいけない」という宣言通り、勢いに乗っていく。

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2015年7月14日のニュース