JOC 違反相次ぎ「非常事態」 居場所情報提出で

[ 2015年3月17日 20:51 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)は17日の選手強化本部会で、抜き打ちドーピング検査における居場所情報の提出で選手の義務違反が相次いでいるのを「非常事態」だとして加盟団体に指導を徹底するよう求めた。

 選手は検査員が訪問できるよう各日1時間の居場所を事前に登録する必要があるが、登録を怠ったり、登録した場所に不在で検査を受けられなかったりするケースが多発している。現規定では1年以内に3度違反すると、処分される。

 JOCの尾県貢アンチ・ドーピング委員長は「うっかりミスが多い。2020年東京五輪に向けて、さらに啓発していかないといけない」と述べた。

 今年に入ってから、ロンドン五輪柔道女子代表の緒方亜香里(了徳寺学園職)と田知本遥(ALSOK)に違反の恐れがある薬の服用が発覚したほか、バレーボール女子日本代表の大野果奈(NEC)に薬の服用による違反が判明。ドーピングに対する認識の甘さが問題となっている。

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2015年3月17日のニュース