ナダル相手のスマイチェク、惜敗も素晴らしきスポーツマンシップ

[ 2015年1月21日 23:30 ]

ナダルに敗れたものの素晴らしいスポーツマンシップを見せたスマイチェク(AP)

全豪オープンテニス第3日

(1月21日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 激戦を制したナダルはスマイチェクが見せた素晴らしいスポーツマンシップに感謝した。最終セット、6―5で迎えたサービスゲーム。ここをキープすれば3回戦進出だった。

 ところが30―0とリードした後の第1サーブ、ナダルがトスを上げた瞬間に1人の観客が大声を挙げた。突然のことにサーブの動作を止められず手痛いフォールト。ナダルには動揺した様子もうかがえたが、ここでスマイチェクが予想外の行動に出た。主審にプレーのやり直しを申し出たのである。

 試合の行方を左右しかねない大事な場面。第2サーブとなれば自らのチャンスは広がったはずだが、それをよしとはしなかった。結局このゲームをナダルがキープして4時間12分の熱闘に終止符。大金星を逃したスマイチェクだったが「観客が何を言ったかは分からなかったけど、明らかにナダルのプレーが邪魔された。そうすることが正しいと思っただけだよ」と爽やかに全豪のコートを去った。

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