伊達 44歳女子最年長出場も「体ついてこない」涙の敗退

[ 2015年1月21日 05:30 ]

女子シングルス1回戦で敗退したクルム伊達公子

全豪オープンテニス第2日

(1月20日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 いつも勝ち気な伊達の瞳に涙がにじんだ。「体がついてこない日がずっと続いている。先が見えない。この数日はコートに本当に立つべきか考えた」。女子シングルスで世界101位のクルム伊達公子(44=エステティックTBC)は、ストレート負けした試合後の会見で両手で顔を覆った。

 予選突破の世界141位アンナ・タチシビリ(24=米国)に第1セットこそ0―3から3ゲーム連取で追いついたが、それが精いっぱいだった。昨秋から続く大転子滑液包炎で右太腿付け根が痛み、本来の動きには程遠いまま。苦肉の策のサーブアンドボレーでの揺さぶりも実らなかった。44歳113日で19日の開幕を迎え、68年のオープン化以降では女子大会最年長出場の記録を樹立。しかし、それは慰めにもならなかった。21日にはケーシー・デラクア(オーストラリア)と女子ダブルスに出場する。

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